第61号 助動詞を使った依頼
Subject: 英語の文法と語法 061 Date: Sun, 29 Jul 2007 18:50:00 +0900 (JST) From: Chick Tack To: Readers =━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━ ┛┛ ┛┛ 英 語 の 文 法 と 語 法 No.061 20070729 ┛┛ …………………………………………… …………… ……………… ┛┛ Chick Tack ┛┛┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 第 61 号 ● ……………… Contents (1)相手に何かをして欲しいとき ……………… (2)Fahrenheit (3)similar to... ……………………………………………………………………………………………… (1)相手に何かをして欲しいとき …………………………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 相手に何らかの行動を依頼するときの表現(助動詞) ・Can you...? ・Could you...? ・Do you think you could...? ・Will you...? ・Would you...
どのような役割は、生態系のマナティーの再生を行います? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) Can you wait a moment, please? 「少し待ってくれますか(、お願いします)」 ("English Grammar in Use 3rd Edition"by Raymond Murphy Unit 37-1) can は元々「知的にできる」という意味に限られていたが、中英語期には 「一般的な能力」の意味も獲得するようになったという。 「〜することはできますか」という意味が変化して「〜してくれますか」と いう依頼に発展したのだろう。(a)のように please とも一緒に使えるので、 能力との誤解を避けられる。 この意味での使い方は、主に〔口語〕でのものである。 (b) Could you help me with my translation? 「私の翻訳を手伝っていただけますか」 ("Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition"R34 Modal verbs Requests) Can you...? よりも丁寧な表現になるのが Could you...?。仮定法が元にな っているのだろう。 "help 人 with..."で、「人の…を手伝う」。 (c) "Cynthia," called Mrs. Inglethorp, "do you think you could write a few notes for me?" -- "Certainly, Aunt Emily." She jumped up promptly. 「シンシア、私に代わって短い手紙を2・3通書くことはできるかしら」と イングルソープ夫人は、シンシアを呼んで言った。――「承知しました、 エミリーおばさん」 彼女は、すぐに反応して立ちあがった。 ("The Mysterious Affair at Styles"by Agatha Christie) "Do you think you could...?"で、「…してくれませんか」という丁寧な 依頼をすることができる。←「あなたは…できると思いますか」。 could の代わりに can を使うことはない。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (d) Will you phone me later?「後で、電話してくれますか」 ("LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition" 助動詞will-3 Requesting) Will you...? が、Can you...? Could you...? と同じように、依頼に使わ れることがある。 (e) Would you open the window, please? 「窓を開けていただけませんか(、お願いします)」 ("Practical English Usage 3rd Edition"by Michael Swan would-5) Would you...? は、Will you...? よりソフトで、丁寧になる。 Would you please open the window? の語順になることもある。 Would you like...
クォート当たりポンドにリットル当たりのグラム数に変換する方法? などの表現は、第60号の(1)で紹介。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 依頼には、will, would より can, could の方が多く見られる。 ("English Grammar in Use 3rd Edition"by Raymond Murphy Unit 37) ……………………………………………………………………………………………… (2)Fahrenheit ……………………… 我々日本人は、温度(temperature)表示は Celsius、または Centigrade と 呼ばれる単位で表す。記号は C。degree(s) を含めると ℃ 。日本語では セ氏[摂氏]。 Anders Celsius(セルシウス)というスウェーデンの天文学者が、水の氷点 と沸点を定点とすることを提唱した。セ氏というのは、セルシウスのセ。中 国では、セルシウスに摂爾修斯という漢字を当てた。このため日本でも、摂 氏が長く使われた。 イギリスでも、正式にはCを使う。アメリカ合衆国でも、科学論文などでは こちらを使う。 上記の他では、両国は Fahrenheit[fae'r∂nhait]という単位を使 って表す。記号はF。日本語ではカ氏[華氏]という。Fah. Fahr. と略記 することもある。 ドイツの物理学者 Gabriel Daniel Fahrenheit(1686-1736)に因んで名づけ られた。中国の当て字が華倫海。 現在では、英米でも徐々にCの利用が増えてきている。米を除き、Cの方が Fよりも一般的という。 (a) She's ill in bed with a temperature of a hundred and two.(102゜F) 「彼女は華氏102度の熱を出して、病気で寝ている」 ("Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition"R64 Numbers) 102度と聞くとギョッとしてしまう。そうならないために知っておこう。 摂氏に変換する式は、下記。 C=(F−32)×5÷9 従って、華氏102度は、(102−32)×5÷9 =70×5÷9=350÷9≒38.9℃ F=9C÷5+32 なので、 摂氏−20度 → 華氏 −4度 摂氏−10度 → 華氏 14度 摂氏 0度 → 華氏 32度 摂氏 10度 → 華氏 50度 摂氏 20度 → 華氏 68度 摂氏 30度 → 華氏 86度 摂氏 40度 → 華氏104度 摂氏100度 → 華氏212度 (式に入れて計算。辞書・参考書により、一部ズレる場合もある) 摂氏が1度上がるごとに華氏は1.
ヨウ素127は何ですか8度上がる。 (b) Zero degrees Celsius is thirty-two degrees Fahrenheit. 「摂氏0度は、華氏32度です」 ("CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH"Ronald Carter & Michael McCarthy 524 Spoken forms of 0) 0゜C is 32゜F. と書いて(b)のように読む。 ……………………………………………………………………………………………… (3)similar to... ………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・be similar to...「…とよく似ている」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) Her ideas are quite similar to mine. 「彼女の考えは、私の考えとよく似ている」 「彼女の発想は、私の発想にかなり近い」 ("LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition") "similar to 似ているもの"という置き方ができる。 (b) Those two cars are similar in design. 「それらの2つの車は、デザインにおいて似ている」 →「それらの2つの車は、デザインが似ている」 ("The American Heritage Children's Dictionary"similar) "similar in..."で「…の分野で」「…の点で」という意味になる。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (c) Now if you will consider what was the nature of the government of Darius, you will find it similar to the kingdom of the Turk. 「さて、もしあなたがダリウス[ダレイオス]の政府の本質が何だったかを 考えようとすれば、あなたはそれがトルコ人の王国に似ていることに気づ くだろう」 ("THE PRINCE"by Nicolo Machiavelli, Translated by W. K. Marriott) 条件節中の will は、you の〔意志〕を表している。 この文では、you が主語、will find が動詞、it が目的語、similar to the kingdom of the Turk が〔目的格補語〕になっている。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 限定用法については、不掲載記事がウェブページでご覧になれます。 ……………………………………………………………………………………………… 参考文献 ……………… ──────────────────────────────────── □このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。 ・まぐまぐ! :
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